センゴクプー 〜戦国風〜


弁は剣より強し
2003.4.20.

将棋の駒をにしたセットで、怪しい宣教師による前説
「ミナサーン アイノナイ ロクオンハ ヤメマショウ」(笑)
日本全国の方言を使いこなす、何人なのか分からない宣教師(笑)

大野君扮する【風助】は、戦国武将達に偽者の春画を売ったり、
いかさま博打で金を巻き上げたり、世間を馬鹿にしたように悪びれる。
武将達がいかに風助の事を嫌ってるか、皆で言い合うシーンで
後に仲間となる【雷蔵】「俺はあの眠そうな顔が嫌いだ!!」と言われる(笑)

【弁は剣よりも強し】
剣を持たず、弁だけで武将達をやり込めてしまう風助は危険視され
皆が風助の口を封じようとする。
しゃもじ一本持ったまま見事な立ち回りで剣を交わしてゆく風助。
ここは正に「チャンバラコメディ〜」

博打のシーン、皆に金を掛けさせる所で「PINOも付ツけちゃうよ♪」と言っていた(笑)
皆で、信長、光秀、秀吉の誰が天下を取るか言い合うシーンで
雷蔵「俺は桜井だな〜嫌、二宮かな?」と言われ、軽く張り倒しながら
風助「大野さんの立場は?」と返す(笑)
戦わなくてはならないハメになった時も作戦を練りながら
誰かがコカコーラを持ってきて「お前今度はもっと写れよ」って言っていました(笑)
風助 言い返せず(笑)

幼い頃母親を武士に殺され、自分も強くなろうと、武士になった
一本気で馬鹿正直な雷蔵に癒されてゆく風助は、
一緒にいようと迫る、嫌がる雷蔵もすぐに風助に丸め込まれ仲間になってしまう。
雷蔵「そういや、お前は何で剣を捨てたんだ?」
風助「俺はもっと強くなりたかったから」

戦国武将達に反発し、結果的に庶民のヒーローとなった風助と雷蔵は
いつしか民衆に【センゴク プー】と呼ばれる。
そんな風助達に、自分の領主を手にかけようとする女武将【雪那】が目を付ける。
素直な雷蔵はまんまと雪那に騙ダマされ、百姓一揆の首謀者にされてしまう。
戦いを嫌がる風助と激しく口論になる。
風助「お前は人を切った事があるのか!!」

回想:
風助がかつて、優れた剣の腕を持つ忍だった頃
何人もの人を殺し、戦いを終え、信じて命がけで使えてきた姫に
「こんなに多くの血を流さずとも、戦は免れたのではないか」と言われ
「どうすれば良かったって言うんだ」と打ちひしがれる。

戦わなくてはならなくなった風助に、宣教師が銃を売ろうとする。
風助は泣きながら「人を殺す道具を売った金で建てた教会で、人は救われるのか!」
宣教師「死んで英雄になるよりも、あなたは生きて人々を導いて欲しい」
と言って、金を取らず刀を差し出す。

一揆が始まる。

戦いは銃を持つ領主達の圧倒的な勝利に、
一揆を起こした雪那と雷蔵の代わりに
自ら捕らえられに行く風助。
「何故私を助けた」と泣き伏せる雪那

風助は死んだものと思っている雷蔵達の前に、
領主の使いが風助を放り投げる。
横たわる風助を囲んで泣き崩れる雷蔵達に、
使いは「殺してはいない」と言って去る。

突然飛トび起きておどけてみせる風助、身振り手振りで皆を茶化して歩く。
が、頑なに喋ろうとしない。
雷蔵が「まさか!」と思って、首に巻かれた布を取ろうとする中、風助は逃げ回る。

風助は二度と喋れないように喉を切られている。
「これが武士のする事か!!」と風助を抱いたままうな垂れる雷蔵。
雷蔵の腕の中、風助はやり切れない悲しげな表情で、身動きもしない。


両脇の満開の桜が、もの言わぬ風助達の上に花吹雪を散らす。



風助は突然立ち上がり、雪那の刀を抜き、壁を切り刻む。
切られた壁の破片が落ちると、【まだまだ】と言う文字が現れる。
ニヤっと笑い、いつもの風助に戻る。
  





はまり役とは正にこの事で、大野君!本当に良い作品と会えましたね!

立ち回りがまた凄くて、元々運動神経いいし、考えてみたら
京都でずっと時代物やってたんですよね(笑)
殺陣だけでも充分見応えありました!
台詞回しもさりげなく、風助の飄々としてる感じが大野君そのものでした。

私の見た回がまた良かったらしく
大野君も「今日は上手く行った!」と喜んでました☆
いつもは違うの??(笑)

挨拶で役者が一列に並んで、大野君が持ってるんだけど
喋れない振りして(笑)敵役の人が「お前のせいだ」
みんなに責められてました(笑)

次に出てきたときは、ちゃんと首の傷を取ってきて、喋ってました(芸が細かい・笑)
本当に完成度が高くて、出てきて欲しいからって感じじゃなく
自然に拍手が止まなくて、大野君律儀に4回も出てきてました(笑)
雷蔵役の人を、無理矢理皆でバク転させて、
「千秋楽までには一人で出来るようにして見せます」
と言われた雷蔵さん、必死に逃げ回ってました(笑)

共演の役者さんたちも、凄く面白くて
【ブス】と言う設定で凄いメークして出てくる、九の一役の女優さんが面白くて、
凄いアクションで男より強いって設定なんだけど
口の悪い風助の「ブース!」と言う一撃にやられる時のリアクションが最高(笑)
本当は綺麗な方です(^^ゞ

カーテンコールに律儀に答える大野君は、最後に一人で出てきて
「電車無くなっちゃうよ〜僕帰ろうと思ってて、階段下りてたから、こんななっちゃたよ〜」
と、こけた真似してブリブリしてました(笑)
最後に「雨降ってるから皆も気をつけて帰ってね☆ばいば〜い♪」(笑)
それはそれは、愛苦しくていらっしゃいました(笑)

と言う訳で(笑)大野君の満足そうな笑顔に満足しつつ、
こんな良いもん見せられたら、、
次回公演(青木さん〜)心配だよ〜と不安が・・・(^^ゞ
初座長公演のセンゴクのポスターと、初主演公演のMAのポスターが並んでるのを見ると
かなり感懐深いものがありまして(笑)
今までよく頑張ったね(老婆心・涙)

友人によると、千秋楽に町田君、屋良君、米花君の3人で見に行ったいたようです。
(秋山君は前の日に観劇) 他のお客さんの前にも関わらず大爆笑したり
「楽しかった☆」を連呼して、3人ででかなり盛り上がってたとの事。
最後に大野君が号泣してるのを見て
町田君も泣いてたそうです(笑)
雷蔵さんはバク転出来るようになったのかな〜??


パンフレットは『和』のイメージ
大野君の着物姿が絶品です☆
ロビーのディスプレイは綺麗な花車。
記念品は『センゴクプーストラップ』
これは次回作の『青木さん家の奥さん』で毎回ネタになってました(笑)






 



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