真夏の夜の夢 story
開演のベルが鳴り、まだ場内が明るい時、
客席の後ろの方から高校の制服姿の地味な黒髪の男の子が
キョロキョロしながらステージに向かう。
そうです!町田君です(笑)
黒髪に(ズラ)制服のズボンにしっかりワイシャツの裾を入れ、
絶対クラスに一人はいる!と言う感じの地味〜な高校生(笑)
初日はステージに上がる3歩前まで気付きませんでしたが…(汗)

オープニングは高校の学園祭のシーンから
地味で目立たない高校生"町田"は、演劇部に所属する1年生?
先生にまでパシリにされるような、気の弱〜〜い男子高校生。
集めて来るように言われた学校祭の屋台の申込書を渡す為に、
軽音楽部の小林先生(小林顕作さん)を探しながらの登場でした。
そこに赤と黒のゴージャスな衣装を着たDance部の峯村先生(峯村リエさん)
「アン・ドゥ・トゥロア!」イメージトレーニングをしながら登場。
追いかけるように、♪♪♪マークのついた真っ赤なジャンパーを着て、
若者文化を取り入れたと言う、ズボンを腰履きに小林先生が登場。
ここで二人のコントのような掛け合いが始まります(笑)

その間ずっと話掛けられずに、じっと2人の様子を伺う町田。
峯村先生が居なくなった後、やっと小林先生に申込書を渡しに近づく
小林先生「やめろ!今忙しいんだから離してくれ!」
町田が掴んでもいないのに、
腕を引っ張られているジェスチャーでボケる(笑)
無反応な町田君に、小林先生「ボケ損だよ!」(笑)

町田「屋台の申込書集めてきました」
小林先生「全部集めてきたか?」
町田「タコ焼き屋だけ、用紙無くしたって・・・」
小林先生「お前なにやってんだ、用紙なくしたらコピーして配らなきゃダメだろう!
これだから皆に気付かれないんだよ」
(登場シーンネタ(笑))
悲しそうにタコ焼屋を探しに行く町田。

舞台上部から、タコ焼屋のハッピを着た秋山(秋山君)
マミ(黒坂真美さん)が喧嘩しながら登場。
秋山「だから何でタコ焼屋がダメになったんだよ!」
マミ「だって下手なんだもん!タコ焼丸くなんないの!細川君がお前のタコ焼最低だって!」
秋山「なんでその代りがクレープになるんだよ!」
マミ「私焼くの大好きなの!なんでも良いから焼きたいの!」
秋山「クレープは本当難しいだぜ」マミ「私頑張る!」
秋山「なんでタコ焼は頑張れなくて、クレープだったら頑張れるんだよ!」
マミ「好きだから・・・」←(夢見がちに)
秋山「朝幸か?朝幸がクレープ屋台出すからだろ!」
マミ「そんなの知らない!」
秋山「俺は知ってんだよ!朝幸がマミに猛烈アタックしてるって!」
終始学園ドラマ調(笑)

後ろの戸からそっと顔を出す町田、二人の喧嘩を見てるが
意を決して秋山の手を掴みあのー、申込書・・・」
町田の手を思い切り振り払い、秋山「なんだようるせえな、そんな話聞いてねぇよ!」
町田「でもこれ出さなきゃ・・」
秋山「細川に言えよ!」
町田「細川君が秋山君にって・・・」
マミ「書いてあげなさいよ!可愛そうじゃない!」
町田少しほっとした顔で「ここにタコ焼って・・」とお願い、その隙に逃げるマミ。
秋山「お前のせいだからな!全部自分でやっとけ!!」とマミを追いかける。
残された町田「でも・・・本人のサインじゃなきゃ駄目だって・・・」とトボトボ戻る(笑)

場面は変わって演劇部。
部長(みのすけさん)3年生女優のぶえさん(池谷のぶえさん)1年生女子ミカ(小宮山実香さん)、
1年生男子(米花君)
全員高校ジャージ姿(笑)

米花「よーし皆揃ったか〜!練習始めるぞ!」
のぶえさん「部長が委員会で遅れるって!」
そこに部長がラジカセ持って全力で走ってくる。
部長「やっべーよ、やっべーよ!マジやべーよ今日の学園祭、演劇部がトリ取る事になりました!!」
のぶえさん「ええ〜??マジうけるんだけど」
かなり無理のある高校生トーク(笑)

部長「コバケンバンドが降りる事になって、急遽俺たちがやる事になったんだよ」
米花「急いで稽古やんなきゃな」
ミカ「でも町田君いないじゃん」
米花「さっき小林先生に雑用頼まれたって」
ミカ「町田君ホントやる気あんのかな〜?」
米花「あいつ3役もあるんだぜ!」
部長「町田なにしてくれちゃってるわけ?のぶえさん代りに町田の代役やってくれる?」
ここで"ロミオとジュリエット"の練習が始まる。

部長「ねえねえ、みんな衣装着てみてよ!」
部長「やばい!ミカちゃん最高!」ジュリエット衣装のミカ大喜びで「ホントー??」
のぶえさん「っつうか、入んないよ町田の服!!」と衣装を床に叩きつけるのぶえさん(笑)
本当に大きな方です(失礼・汗)
そこに町田君が現れ、米花「町田お前何やってんだよ!」
部長「マジMK5なんだけど!」ミカ「マジで切れる5秒前だよ!」
のぶえさんがカウントダウン(笑)
米花「早く着替えて稽古するぞ」町田「まだ小林先生の用事が・・・」
米花「お前、演劇部と小林どっちが大事なんだよ!」
部長「バリむかつく!!」←5秒経って切れる(笑)
米花「お前いいかげんにしろよ」と町田を突き飛ばす。
部長「喧嘩は止めろ剛、町田早く用事済ませて戻ってこいよ!」←急に優しい部長
町田「すみません・・・」米花「遅れたらお前の役ねぇからな!」
町田「すぐ戻ります・・・」 

再び小林先生が峯村先生を口説いてると言うコントコーナー(笑)
そこにお使いが済んだ町田君が現れ、邪魔者扱いされながら
小林先生「なんだお前どうしたんだ?」
町田「タコ焼屋から貰ってきました。」
小林「おお!よしよくやった、もう行っていいぞ」
「はい!」と嬉しそうにハケようとする町田。
小林「ちょっと待った!まちだ!まちな!」
町田「・・・・・」
小林「・・ボケ損だよ!!お前突っ込むとか笑うとかしろよ!
  火元責任者書いてないじゃないか、火元責任者!
だからお前は駄目なんだ!突っ込みも出来ない、地味でどん臭くて・・・」
と言われ放題
うつむいてイジケながら、またタコ焼屋を探しに。

そこにコバケンバンド(軽音楽部小林先生のバンド"トラベリングパラダイス")
の看板を持った演劇部の4人が登場
部長「小林先生ずりーよ!なんだよこれ!今日の学園祭のトリは演劇部なんだよ!」
もめていると、同じ看板を持った秋山も登場
そこに、クレープ屋台の赤と白の一松模様の可愛らしいエプロン姿で
トモユキ(屋良君)とマミちゃんが、仲良くお手々を繋いでスキップしながら登場(笑)

秋山「お前なんでマミと仲良く歩いてんだよ」
屋良「お前好きなことぐらいやらせてやれよ、男だろ!」と秋山の肩に手を掛け挑発。
秋山「なんだとテメー」と手を振り払う勢いで、ぐるんぐるん必要以上に手を回す朝幸(笑)←アドリブ
屋良「お前、走ってる電車止められるか?」←得意げに(笑) 秋山「あん?」
屋良「止められねぇんだろ!そんなんだから彼女の気持ちも止められねぇんだよ!」
秋山「お前ホント意味わかんねぇよ」 確かに(笑)真顔のヤラッチ最高です (笑)
マミ「かっこいい☆」

そこに間が悪く町田が秋山に申込書を書いて貰おうと出てくる。
秋山「本当お前気持ち悪いなぁ!」と邪険に
マミと得意げに肩を組むトモユキ
秋山「お前なんでこんなやつと」
マミ「なんでわかんないの!?あたしはそんな純がもう嫌なの!!」
その場にいる一同噴出す。

小林「見たか!演劇部諸君!!これがホントの恋愛ドラマだぜ!」
部長「君達いいね〜若くて演技力もあって」
もぶえさん「演技じゃないから!」
部長「どう?俺たちと一緒にやってみない?」
マミ「それって女優って事?やるやる☆
屋良「俺もいいの?」部長「勿論!」
米花「そっか!わかったぞ!演劇部もタコ焼屋もクレープ屋の皆でやれば看板一つで済むじゃん」
小林「よし!わかったみなまで言うな!その総合演出を先生がやれって事だな」
一同「いやいやいやいや・・・」(笑)

小林「町田!峯村先生を呼んで来い!」
ミカ「dance部も?」
米花「あっ分かっちゃった!ミュージカルだ!!」
小林「そうと決まれば配役だ!お前ジュリエット(マミ)お前ロミオ(屋良)」
部長「あの〜演劇部が一人も入ってないんですけど。」(笑)
町田小声で「僕も演劇部・・・」 無視され
米花「俺ロミオなんだけど!ロミオじゃなきゃやんないからな!」ミカ「私も!」と言ってハケる。

小林「若者は血気盛んにいなくなってしまった。
     そうかあの二人もロミオとジュリエットやりたいんなら、
     二組のロミオとジュリエット、影武者的で面白いな!」

小林先生、のぶえさん、部長の小演劇チームだけが残り
のぶえさん「影武者ってどっちが影なの?」 (笑)
小林「・・・どっちが影っていいますと・・やっぱり、スターさん達がいなくなって
我々小劇場だけが残った訳で すから・・・」

のぶえさん「先生は演劇界全体を恨んでますよね」(笑)

学園祭開演のブザーが鳴り「間もなくオープニングセレモニーが始まります。」
Dance部によるオープニングセレモニー
"マリオネットにおける二元論的光と影、その不条理なサブジェクション"と題して
出演者全員のdance

暗転してカラクリ人形のネジを巻く音が響く。
闇の中から椅子を持って淡い色のスーツを来たMAが踊るマリオネット風ダンス
その背後から、揺ら揺らと無表情で現れるカラクリ人形の役者勢
椅子に座ったMAの後ろに一人ずつ付いてMAが操り人形になって踊る
手を離された人形の様に椅子に無表情にブランともたれたり
機械的な動きが満載で、恐いくらいでした!!
役者勢がハケ、MAだけでアップテンポな動きに
途中町田君だけハケて、米花君をセンターに更に激しい動きに、
そして大きな雷の音と共に3人がハケる。

と同時に舞台の上から、緑黄茶の鳥の羽や木の葉が沢山ついているようなtopに、
深緑の膝丈の腰ミノにスパッツの様な"妖精パック"の衣装で
雷に怯えながら頭を抱えてうずくまる町田君。
ここはまだ演劇部の町田とパックが混ざっている感じで
腕に絡まるの蔦の部分とパックの角が生えてません。
ここからやっと「真夏の夜の夢」になります(笑)

 
舞台はもの凄い綺麗な、深い深い妖精の森。
妖精の王様オーベロン(小林顕作さん)女王様ティターニア(峯村リエさん)の夫婦喧嘩から始まる。
恐る恐る見ながら樹に隠れてしまう、町田orパック。
さらに激しくなる王様と女王様の喧嘩を、樹の陰から恐々見つめるパックには、既に角が生えていた。

喧嘩の末、女王ティターニアが去った後、
王様オーベロン「パック!パーック!」キョロキョロしている町田。
王様「お前の事だ!こっちへ来い!」
町田「はい・・・」恐る恐る近づく。
王様「覚えているか?」と自分を指差す、
両肩に金色のカブトムシの角、背中にウツボカズラ、
  煌びやかな緑のちょうちんブルマーと言う風貌(笑)の王様
王様の背中を指差し、町田「ヘチマ?」←ここは毎回アドリブで変わります(笑)
王様「覚えているだろう、私が岬の先に立っていた時の事を」

パック「あっ!!覚えてます!!」←この瞬間"妖精パック"が誕生します!
王様シェークスピア調の長台詞、王様の目線で色んな事を思い出しながら話を聞くパック
王様「〜キューピットの矢が飛ぶのが見えた!」と王様は左を見る
とパックは「思い出した!」風に右を見る(笑)
王様「いや、こっちね」(笑)←ここからオーベロンとパックのボケ合戦(笑)

キューピットの矢が落ちた先に、真紅に染まった花『浮気草』が咲いていると言う。
パック「うわきぐさ??」
王様「こっちへ来い!その草のツユを眠っているまぶたに振り掛ければ
男であれ女であれ、目覚めて最初に見た者に見境無く恋をしてしまう」

と王様がパックに浮気草のツユをつける真似、
パックも気を失ったように魔法にかかった振り(笑)そして目を開け、王様を見て
片足をピョンと挙げ、両手で王様に「好き〜☆」と抱き付く(笑)2回程(笑)
王様もちょっと嬉しそう(笑)

王様「よし!その草を取って来い!クジラが3マイルと泳がないうちに帰ってくるんだぞ!」
パック「・・・?」←いぶかしげに首を傾げる
王様「ちょっとわかりずらかったな、ま、大体パスタがアルデンテに茹で上がるくらいだ!」
パック「40分で地球のぐるりに帯を掛けてみせましょう!!」
王様「そんなにかかるの?お前のパスタ!」
町田君のパックの役のイメージは「小さい子供」でした(笑)

シーンは変わって、凄い形相で走りながらデミートリアス(秋山君)が登場
デミートリアス「ライサンダーはどこだ!そして愛しいハーミアは!!」
その後を追ってヘレナ(生方和代さん)
駆け落ちした恋敵ライサンダー(屋良君)とその恋人ハーミア(黒坂真美さん)を追って森に来たものの
デミートリアスに片思いしているヘレナにしつこく追い回される。
この場はなんとかヘレナから逃げ切る。

再び王様と「浮気草」を見つけて満面の笑みでパックが地面から登場(笑)
王様「よう風来坊!例の花は見つかったか?」
パック「この通り!」と得意げに高々と浮気草を掲げてちょっと悩ましげにポーズを取ります(笑)
夫婦喧嘩の復習の為に悪戯を企む王様。
王様「これをあの浮気女のまぶたに塗ってやる!!お前も少し持っていけ」
とヘレナの片思いを見ていて不憫に思った王様はパックに花を少し預ける。
パックは花を受け取ったとたん美味しそうに食べる(笑)
王様「食うな!」渋々口から出すパック(笑)

王様「よいかパック、この花の汁をつれないアテネの男に降りかけるのだ!
目覚めたらその不憫な女に惚れ込むように!
アテネの男はすぐに分かる、アテネの服装しているからな!」

パック「アテネの服装!」
王様「決してちょうちんブルマーではない!」
パック「けして、ちょうちんブルマではない!」子供の様に繰りかえす(笑)
王様「そして、こんな顔してるから」と言って顎を出してみせる
 「分かったな!よし!行って来い!!」
悪巧みで浮かれてキャーキャーはしゃぎ回ってるパックと王様
出口を間違え「新大久保?」ひとボケかまし合いながらハケる(笑)


変わって女王ティターニアが妖精の家来、蜘蛛の糸の妖精(みのすけさん)、
  豆の花の妖精(小宮山さん) 唐子の種の妖精(池谷さん)
を連れて登場
妖精達は女王様に、とても可愛らしい声で子守唄を歌います。
『Good night♪フェアリーは〜♪Good nightティターニア♪』
『ティターニア』の部分だけ、物凄いドスの効いた声で(笑)
ティターニアが眠ったのを見計らって
「なるべくおぞましい者が来た時に目を覚ませ〜〜」と悪戯に浮気草を塗るオーベロン。

今度は手を繋いで走る駆け落ち組、ライサンダー(屋良君)ハーミア(黒坂さん)
転ぶハーミアを気遣いながら、
ライサンダー「なぁハーミアここで少し休まないか?正直僕も道が分からなくなった」
ハーミア「そうね。私はこの丘を枕に休みます。」
ライサンダー「それならここを二人分の枕に!」
ハーミア「駄目よ!!」突き飛ばされて坂から転げ落ちるライサンダー(笑)
ハーミア「ライサンダー少し離れてくださらない?あなたは紳士でしょ?」
2〜3歩離れてライサンダー「これくらい?」首を横に振るハーミア
更に2〜3歩移動して「これくらい?」呆れた様子のハーミア
いじけて袖にハケんばかりに離れるライサンダー(笑)
ハーミアが手招き、喜んで駆け寄り
「ストップ!!そう、そのくらい」と目覚めても変わらぬ愛をと誓い合い
貴族カップルが少し離れて眠りにつく。

ここにパックが登場、「やけに静かだな・・・」「・・・ちょっと恐いな〜」(笑)
そこで眠るライサンダーをデミートリアスと勘違いして
「いた!こいつがアテネの男だ!」と顔を見ると王様と同じく寝ながら顎を出すライサンダー(笑)
確信するパックはライサンダーに浮気草を塗ってしまう。
パック「俺が去ったら目を覚ませ!目覚めたら・・恋の虜だ」
本当に魔法が使えるんじゃないかと思うくらいの、妖しげな手付きと表情で魔法をかける。

そこにデミートリアスとヘレナが現れ、また格闘的なバトルが繰り広げられます。
逃げるデミートリアスに振り払われても蹴られても抱きついたまま離れないヘレナ嬢。
場外ありのプロレス並みの乱闘騒ぎです(笑)
抵抗空しく逃げられてしまい、一人残されたヘレナは眠っているライサンダーに気付く。
地面に寝ているので、死んでいるのかと思い、ゆすり起こしてしまうヘレナ。
薬が効いてるライサンダーは目覚めてヘレナに恋をしてしまいます。
それが難しいシェークスピア台詞を流暢に、延々真顔で愛を語る屋良君凄いです!!

そしてハーミアを愛していた時の記憶が忌まわしいと
凄い勢いでハーミアを罵倒するのも、本気で恐いです!!
が、突然のランサンダーの告白に馬鹿にされていると思って怒って去ってしまうヘレナ(笑)
ライサンダーも怒られた訳が分からず、あっけにとられるも気を取り直し、
舞台中央で熱く「ヘレナを崇め、彼女に騎士になるのだ!!」と言ってヘレナを追いかける。

場面は一転して、庶民組、村の職人達4人衆(演劇部メンバー)が公爵家の婚礼の儀式に見せる
出し物の相談をしに森に集まってくる。
今年の出し物は演劇!演目は「ピラミスとシスビーの恋の物語」
それぞれどの役をやるかオーディションを。
このオーディションが「青木さん〜」ばりの一発芸合戦になります(詳しくはネタ帖で・笑)

「男らしさ」「女らしさ」「ライオンらしさ」を一人ずつ表現。
結局ボトム(米花君)が主役のピラマス
アンナ(池谷のぶえさん)が恋人シスビー
 クイーンス(みのすけさん)ライオン
フルーティー(小宮山さん)が恋人達の間を裂く石垣と月の役に。

4人が真剣に芝居の稽古をしている所にパック登場(人間には姿が見えない)
悪戯してやろうと、ボトムにロバの頭を被せる。
ロバになったボトムに逃げ惑う村人を見て、
パックは大喜びで全員に魔法をかけて躍らせます。
パック「さあ皆さん踊りましょ〜!」
アイリッシュな可愛らしいDanceですがステップが難しく、テンポも凄く早いので
結構ハード、最年長みのすけさんが相当きつそうでした(笑)

そのくせパックは「あ〜疲れた〜!!」と勝手にダンスを止めてしまいます(笑)
そして「逃げろ逃げろ〜!!」と走り回って皆を追い払った後
「ぁぁつかれたぁ〜」と本当に疲れて行ってしまいます(笑)
悪戯っ子パック全開になります。

取り残されたロバボトムは寂しげに何故か「ロード」を歌います(笑)
その歌声で薬を塗られたティターニア様が目を覚まし、ボトムに一目惚れしてしまいます。
ここは女王リエさん職権乱用で迫りまくります(笑)米花君はリエさんのおもちゃです(笑)
女王「キスをしてあげる〜☆」ボトム「キスはまだ早い!まだ早い!」
女王「キスは明後日くらいだね〜☆キス明後日〜!!やった〜!!」
と物凄いテンションの女王様に逆らえないボトム君ホント大変でした(笑)

場面は変わり、森の草花を食べてるパックの元に王様が帰ってくる。
王様「パック上手くいったか!」
パック「ばっちりです!!」
王様「そうか良かった良かった、教えて教えて!!」
パックは舞台の端から端まで走り回りながら、Danceの様に身振り手振りで必死に説明(笑)

「おいらがアテネの男を探して道に迷っていると、そこに村の職人達の集団がやって来て
なにやら芝居の稽古が始まったから、その中でもとびっきりマヌケなヤツに
ロバの首っ玉を被せてやって、連中踊らせたら、
おいらが一番疲れちゃった!って言うわけなんです☆」

王様「そうか良くやった!って、コラ!ティターニアが出てこないではないか!」
パック「まだ続きがあるんです!連中ロバ男を見て、逃げ回り」←当て振りで走り回るパック(笑)
「ロバ男だけになったら、そこにチターニア様が!」
(町田君は口が回らずティターニアが言えません・笑)
パックもう一度「チターニア様が!」王様「出たー!!」
パック「そこで『アラ?』」と目を覚まし」←これは色っぽく女王様の目覚めを再現、見事です(笑)
パック「たちまちロバ男にくびったけ☆ってな具合です!!」

王様「パーック!!良くやった良くやった、それでティターニアは?」
パック「チターニア様はロバにチュッチュチュッチュです!!」
「ロバチュッチュ☆、ロバチュッチュ☆」
←ジェスチャー付きで
王様も一緒に「ロバチュッチュ☆、ロバチュッチュ☆」とはしゃぎ回る、が
調子に乗り過ぎて、素に戻った王様に叩かれるパック
王様「一応ティターニアは俺の妻なんだ〜、愛してるんだ〜ロバチュッチュとかって
あんまり言うの止めてくれる?」

うつむいて床を見つめながらいじけるパック(笑)

王様「まあよし、例のアテネの男はどうした?」
パック「そっちもちゃんと片付けておきました!」
王様「そうかよしよし、そっちは褒めてつかわす、良い事をしたな!」
パック「いいことしました!!」←無邪気(笑)


そこにデミートリアスがハーミアに詰め寄られながらやってくる
王様「例のアテネの男だな!よしパック下がっておれ!」
パック「あ、アテネの女だ!でも、男が違う・・・??」 王様「??」
ハーミアはライサンダーが自分の傍から居なくなったのは
恋敵デミートリアスが寝込みを襲って殺したのだと思い込み、
気の強いハーミアはデミートリアスを殴る蹴る(笑)
ハーミアが去り足が震え、やっと立ち上がって丘で休むデミートリアス。

王様「え?何?」パックと王様はデミートリアスの真似をして足を震わす(笑)
おもむろに王様、パックの頭を叩いて叱る。
頭を押さえながら下を向いたまま黙って怒られてるパック
王様「お前は間違えをしでかすか、わざと悪戯をしかけるかのどっちかだな!」
パック「王様!これは間違えの方ですよ。アテネの男が二人いたなんて、
    アテネの服を着てるからすぐ分かるって仰ったじゃないですか!
    そこまではおいらのやった事に間違えは無かったはずですよ!」

王様もバツが悪そうに話をそらす。

王様「いいかパック!風よりも早くその男を探し出し、目の迷いを解くのだ」
パック「はい!ダッタン人の矢よりも早く」と言いながら
両手を頭の上で合わせて矢のポーズ、そのまま王様に突き刺さる(笑)
ボケながら去るパックを見ながら
王様「あいつ、使えねぇ〜!俺が頑張る!」(笑)
そう言いながら王様はデミートリアスの気持ちがヘレナに向くように魔法をかける。

ヘレナに追い付いて真剣に愛を告白をするライサンダー、
後ろの樹の陰からパックと王様が見ている。
何を言っても信用してくれないヘレナに
泣いて訴えるライサンダー、その後ろで楽しそうにライサンダーの真似をするパック
ハーミアと魔法をかけられたデミートリアスも鉢合わせ
デミートリアスとライサンダーがヘレナを取り合いに。
ここの二人の掴み合いもプロレス並にハード、かと思えば
タンゴのようなステップになったり。
2人の極端な身長差と物凄い意気の合い方が笑えます(笑)

ヘレナは自分を笑いものにしようとハーミアが二人をけしかけたと思い
怒りの矛先はハーミアへ、元々親友の二人
ヘレナ「双子の姉妹の様に誓い合った事を忘れてしまったの?」
ハーミア「ううん」と思い出話をしてる間でパック勝手に参加(笑)
女の子の会話にいちいち振り真似をするのが本当に女の子に見えます(笑)

訳はわからないが気の強いハーミア、ヘレナとハーミアの喧嘩はハーミアが優勢
必死に止めに入る男二人もハーミアにはかなわず引きずり回される。
そして男二人はヘレナをめぐって決闘の場所を探しに。
ヘレナがハーミアに「この騒ぎはみんなあなたのせいよ!」と指を指す。
が、後ろのパックと王様「やっぱり?」と言う風にが自分に指を差す(笑)
ハーミア「呆れた」と言って二人がそれぞれ居なくなる。

残ったのはパックと王様の二人だけ、自分を指差したまま固まってるパック。
王様「お前のせいだぞ!!」とパックの頭を小突く
パックはそのまま指をくわえていじけてます(笑)

それでもパックは「さっきの喧嘩騒ぎ楽しかった〜☆」と浮かれ出す。
王様「いかんパックいか〜〜ん!!男どもは決闘の場所を探しに行ってしまったではないか!」
パックさらにキャーキャーと大喜び!
そこで王様は魔法を解く薬草を出し、パックに手渡す、
王様「よいかパック、一刻も早くこの森を駆け巡り、夜の闇を広げるのだ、
そしてこの薬で目の迷いを解き放ち、ここであった出来事全てが夢の中の事に思えるように
死のような深い眠りに落とせ」
と命じる。
パック「あっちこっちに駆け回り、野でも山でも怖い者なし!
おいらはパック!ここが腕の試しどこ!」
と妖しい妖精の目に。

デミートリアス「ここでいいか?」
ライサンダー「望むところだ!」
男二人が決闘を始めようとした時、パックは魔法で二人を踊らせる。
始めは一人ずつ、コミカルなDanceを最後に二人でワルツを(笑)
これがまた綺麗なワルツで、ライサンダーが女パートで二人でキスしそうになります(笑)
後ろで真似して踊りながら操っている、パックの手付きも相当綺麗です。

踊り終わって闇を広げるパック、ライサンダーとデミートリアスはお互いが見えない。
ライサンダー「デミートリアスはどこだ!随分足が速いな」
パック「左です!」
ライサンダー「ありがとう!」と爽やかに言って一旦ハケる(笑)
そのまま探し疲れて座り込んでいるところをパックが魔法で眠らせる。

デミートリアス「ライサンダー出て来い!」
パック「こっちよ〜☆」と言ってあっちこっち振り回す
疲れて諦めたデミートリアスにもパックが魔法をかける。

客席後ろからヘレナ「あ〜嫌な夜、この私を少しの間眠らせて」と言いながらやってくる
パックは哀れむように見ながらヘレナにも魔法を。
パック「これで男二人に女一人!もう一人だ!来たぞじゃじゃ馬!」
後ろからハーミア「こんな惨めな思い初めて、もう一歩も歩けない」と座り込む。
少し寂しそうな表情のパック、ハーミアも眠らせる。

今までに無く、優しく落ち着いた口調で
パック「大地の上ですやすや眠れ、よう色男!目を覚ませ」と言ってライサンダーの目に薬を
  「ことわざにもある通り、男と女一つがい、目覚めたら惚れた同士が元のさや、
   これで万事、めでたしめでたしだ。」
と言った瞬間パックが消える
セリが空いててそこに飛び降りると言う仕掛けになってるんですが
本当に消えちゃったみたいです!

ロバ男を抱いて眠っているティターニアの傍に、パックとオーベロン。
王様「これを見てたら哀れになったよ、そろそろ后の目から魔法を解いてやるか、
  お前もこの男からロバ頭を外してやれ」

パック「ハイ!王様!」
「元のお前に戻るがいい」と魔法を解くオーベロン、
目覚めたティターニアに手を振るパック
女王「あらパックどうしたの?なんだか不思議な夢をみたわ!ロバに恋してたみたい」
王様「見てみろこれがお前の恋人だ・笑」
女王「キャー!!嫌だ気持ち悪い!!」
王様「パック、こいつの頭も外してやれ
眠っているボトムの頭を抱きかかえて、優しくロバ頭を外すパック。
とっても良いシーンなんですが、ロバ頭を外す時、マジックテープの音が聞こえます(笑)

王様「これで私達も仲直りだ、さあ音楽よ高らかに!」
女王「理由を話して頂きましょう。夢も現もわかぬまに、人間達と眠っていたその理由を」
パックがバツ悪そうに王様の顔を覗き込む、王様がこいつのせいだと言うジェスチャー
話をそらそうとするパック、女王のスカート捲ったり悪戯をしだす。
親子のような3人が森の奥へ。


朝がきて、人間4人が目を覚ます。ライサンダーとハーミアは元の恋人へ
デミートリアスも嫌っていたはずのヘレナに告白する。
何でここで眠っていたのかも分からない4人、
ライサンダー「今日はシーシアス公の婚礼の日だ、今なら祝宴に間に合うから帰ろう」
デミートリアス「道々昨日の夢の話でもしようじゃないか」
ライサンダー「俺の夢は、お前とワルツ踊ってたんだよな」
デミートリアス「なんかキスしようとしてたよな」(笑)

貴族以外のキャスト全員、白いワンピースに金のベルトと言う衣装で祝宴の舞、
町田君はパックでも町田でも無い第三の役です、男なのか女なのかも不明(笑)
衣装が短く、ミニのワンピースにスパッツ、同じく真っ白なバレエシューズ履いて
腰を手に女の子達と混ざって踊る、とにかく可愛らしいダンスでした☆


その後、ライサンダー達も一緒に踊り、町君達がハケると小さい舞台の幕が、
ライサンダー「この次は何が始まるんだ」
デミートリアス「芝居が始まるみたいだ、『長編にして短き、ピラマスとシスビーの爆笑悲劇』」
一同「爆笑悲劇??」

前説のクイーンスが出てきて村の職人劇が始まる。
両脇にライサンダー達の2カップル、舞台天井に妖精組み
パックが椅子を持って王様と女王様を座らせ、自分は子供の様にバルコニーの先に腰掛ける。
の前に、王様に「どうぞ」と言いながら自分が椅子に座る小ボケも(笑)

クイーンスの前説から芝居が始まる。
ここはみのすけさん、のぶえさん達の最大の見せ場で、最高に面白いです。
が、上手く活字に出来ませんので省略m(__)m特にシスビーさんとクイーンスが最高でした!
そこに王様がいちいち突っ込みを入れたり、ボトムが出て来たら
パックが「ロバ男ロバ男!!」とチャチャを入れたりします(笑)
ハーミア「こんなくだらない芝居始めて見たわ」
デミートリアス「いい時間潰しにはなったよ、さあ12時を過ぎた、そろそろ妖精達の時間だ」
デミートリアスとヘレナは肩を組み、ライサンダーとハーミアは仲良く手を繋いで帰って行く


誰も居なくなった屋敷の扉がひとりでに開き、妖しい表情のパックが顔を出す。
パック「いよいよ真夜中だ!餓えたライオン吠えたけり、狼は月に向かって遠吠え上げる」
     我ら妖精空かけめぐり、月の女神のお供して、夢さながらに闇を追う〜
     さぁ、真夜中だ!浮かれ騒ぎの始まりだ!」

オーベロン「灯りを灯せ!!妖精達よ舞踊れ!!」

妖精達と夢の中の人間達が全員輪になって踊り出す。
皆が輪になって座ってる手拍子の中、
それぞれライサンダー、ボトム、デミートリアス、パックがソロで踊る。
立ち上がって更にDanceが加熱したところでパックがハケる
ライサンダーはクイーンス、デミートリアスはオーベロンの手を取り踊り
その間でボトムがアクロバティックな技を決める。
楽しく踊りながら皆で舞台袖へ、

暗転して誰もいない舞台にピンスポット
客席の入り口から、演劇部の町田が出てきてステージに上がり最後の口上。

「影にすぎない私共、もしみなさまのご機嫌を損ねていましたら、こう思って頂きましょう。
ここで御覧になったのは、夏の夜のうたた寝の夢幻にすぎません。
たわいのない物語は、根も葉もない束の間の夢
至らぬところは目を瞑り、ご容赦頂けるなら、これこそ望外の幸せ。
正直者のパックの名にかけて、これからもよりいっそう精進し、
皆様方のお気に召すよう務めます。
お名残惜しくはありますが、今夜はこの辺で、どなた様も、ご機嫌宜しく、おやすみなさい。」


大きな拍手と共に音楽が流れ、演劇部町田の背後に壮大な森のセットが浮かび上がる。



暗転し、再び全部の照明がついて、出演者全員が並び挨拶。
カーテンコールで町田君もヅラを外してMA4人、生声で
「ありがとうございました!!」
出演者全員を呼び皆で頭を下げる。
3度目のカーテンコールで毎日MA一人ずつ交代で挨拶します。
MCは詳細は“日々のネタ帳”で(笑)









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